院試体験記

投稿日:August 10, 2024
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はじめに

名古屋大学大学院 情報学研究科 情報システム学専攻に外部から受験し,合格をいただくことができました.
情報システム学専攻の体験記とかその類のものが古いものか有料のものしかないように感じたので,いつか誰かの参考になればと思い,書くことにしました.
なお,合格をいただいたのは8月入試で2月入試ではありませんのでご注意ください.
あくまで一個人が体験したことを書いているので,そのつもりでお読みください.

About me的な

自己紹介

ざっくり書くとこんな人です.

  • 同大学工学部所属
  • GPAは2台()
  • TOEICは700(噂によればこのぐらいの得点で周りに比べて不利になることはないらしい??)

なぜ情報学研究科に?

(誰も興味ないと思うんですが一応書いておくと,) やりたい研究内容の研究室があったから,が最も大きい理由ですね.
他には,工学部に入学したあとに自分の興味が情報寄りの人間であると感じることが多く,工学部から情報学研究科への受験を決意したという部分もあります.

試験前までにしたこと

研究室訪問

3年生後期の段階で,第一志望であった研究室にお邪魔させていただきました.
研究内容についてや研究室の雰囲気を知りたかったので,とてもよい機会をいただけました.

また,出願前にもう一度先生とお話をさせていただき,やりたい研究内容と研究室の方針に齟齬がないか,そもそも受け入れ枠があるか等の確認をさせていただきました.
この際に,研究室メンバーの先輩に過去問を数年分いただくことができ,連絡先もいただけたので何度か連絡を取らせていただくことができました.

試験範囲の勉強

自分の所属学部と勉強している内容が違う部分が多く,まずは基礎知識をつけるところからスタートしました.
募集要項にもある通り,試験範囲の科目が専門科目のみかつ12科目あるので,この段階がなかなかハードだった思い出があります.
3月まではサークルやらなにやらしていて,4月は所属学部の研究室に慣れるので精一杯だったので,5月のGWぐらいから本格的に始めました.
全範囲の1周目が終わったのが6月中旬でした.

もし,他大学の情報系学部からの受験ならこの部分は割と楽に終えられるかな?なんて思います.
しかし,授業を担当なさっている先生によって触れる内容や流派が違うことがあると思うので,同大学同学部の講義資料を入手できるかどうかでこの後の難易度が大きく変わってくるかと思います.
自分の場合,同級生や先輩に資料をいただくことができました.感謝してもしきれません.

また,試験科目の教科書も一通り目を通すようにしました.
どの教科書を使っているかはシラバスを参考にするとよいと思います.
教科書は自分で持っておきたい派なのでほぼ自分で購入しましたが,一部は大学図書館のものを活用しました.

過去問演習

試験範囲を1周したところで,過去問の演習を始めました.
過去問は,大学のHPに数年分公開されています.

最初の頃は,得点率は5割あればいい方かなといった感じだったと記憶しています.
初めから大問ごとに時間を測って演習を行いました.
自分が要項を読み間違えていて,全2時間の制限,つまり大問1つにつき15~20分で解いていました.(本当は試験時間3時間)
この時期から意図せず時間と闘いながら解いていたことで,いいリズムを作ることができました.

途中まで過去問の解答をほぼ持っていなく,7月下旬に先輩にいただくまで,解いては該当箇所の講義資料や教科書を読むことを繰り返していました.
院試は過去問と解答の所有量が合否を左右すると言っても過言ではないな,と痛感しました.(もちろん持っているものは全て解くとする.)

試験までに,直近~2005年ぐらいまでの問題を2,3周解きました.

試験

1日目(筆記)

まあ,特に書くこともないですね.普通の試験です()

12教科の試験範囲で出題が8科目,解くのが6科目なので,効率的に攻略するなら1,2科目捨て科目を作ってもよい訳ですが,自分は全科目を勉強して臨みました.
過去問では最高に苦手だった科目の唯一戦える範囲が出ていつも解ける科目がパッ見難しそうに見えたので,柔軟に対応することができました.

ちなみに,初めて全問ある程度の自信を持って解答することができました.(自慢)
過去問で同じような傾向の問題を解いたことがあるものが多かったので,それに救われたというのが実情です.

2日目(面接)

口頭試問の対象者になったので,面接に行きました.
自分含めほとんどの人がスーツでした.
問題をその場で解く,というようなことはなく,優しい雰囲気の面接でした.

試験後

面接の翌日に合格発表がありました.
また,その際に先生からメールをいただき,研究室の配属結果を教えていただくことができました.

院試を終えて

自分の場合,他に情報系の併願はしておらず,一応の救済として機能し得る所属学部の院試勉強もしていなかったので,実質単願みたいな状況でした.
院試落ちでなかなかシビアな進路選択を迫られることが確定していたので,永遠にTwitterで騒いでいました.
この場を借りて改めて支えてくださった方々に感謝したいと思います.

これから卒業研究や入学後の学習,研究も頑張ろうと思います.

おまけ

ここまで読んでいただいた方がもし来年度以降に入試を受けられる方で,なおかつ外部から目指しているなら,折角なので少しは役立つ情報を置いておこうと思います.

上にも書いた通り,過去問の経験がかなり大きいと思います.
大学のHPには数年分の過去問が載っていますが,時間があるならもっと解くべきだと思います.
研究室訪問の際や,先輩・知人からいただける場合はそれが一番ですが,それができる方ばかりではないかと思います.
そんなときは,下をヒントにしてみてください.
(あくまでヒントに留めておきます,ご指摘などをいただいた場合は消します.)

情報学研究科は2010年代後半に改組されていて,それより前の過去問は公式サイトから入手できません.
そのため,改組前のサイトからならあるかも,ということで調べると昔のサイトを残してくださっていますが,問題公開期間は終了していると出てきます.

あとは頑張ってください.
公開期間が終了しているということは,公開されていた期間があったということです.

(公式サイトなどに不正なアクセスなどをする訳ではありません.また,それを教唆する記述でもありません.インターネット上に合法的かつ正式なサービスとして公開されているものを使用してください.)